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No.517「桜責め」

No.517[桜責め] 今年の開花は例年より早かった…
これも、ちきゅうおんだんかが影響している…のかどうかは判らない…
「お花見~♪」
ちなみに、こやつは年中春かもしれない…
「あ、何故か急にゲンコツを振り上げたい衝動に…」
「下ろすなよ?」
振り上げながら言わないで欲しい…
「こんなに咲いちゃったら、入学式の時にはどうなっちゃうんだろう?」
「それを言ったら、卒業式の立場は?」
色んな風物として、卒業式の印象的な背景は舞い散る桜…入学式で赤や黒のランドセルが転げまわる背景も舞い散る桜…
「いつも思うのだが…」
「なにかな?」
「絶対時期が合わないよな?」
両イベントには期間に開きがあると思う、どっちもあれだけ豪勢に散りまくってたら、二度くらい咲かなければならないのでは?
「いいんじゃない?雨より…」
「なぜそういう結論!?」
この方の思考に付いていくには、柔軟を通り越す位の頭の柔軟性が求められる…
「ねぇねぇ、おいしいモノ食べたーい♪」
「は?」
また話がどっかに行った…
「桜餅とか、さくらんぼとか…」
「…」
「あ、お肉お肉♪と、桜エビとか~♪桜鯛とか~♪」
「…」
「…それから…」
「…」
「…」
詰まったらしい。
桜に引っ掛けて、何かおごらせようと思ったようですが”桜”を冠する食べ物を、それ以上思いつかないようだった。
「…桜って…」
「俺に連想ゲームの続きを振るなっ!」
「じゃなくて~、頭に”桜”って付くと、何かほんわか感が出ない?」
「は?」
「例えば、吹雪も桜が付くと暖かく思えるよね?」
一瞬、人情の厚い金さんが頭を過ってしまった…
「吹雪の質は違うが、そういう印象は与えますな…」
「桜パンチとか、桜キックって聞くと?」
「あまり痛くなさそうな…」
って、何でも付ければそうなるって訳じゃないでそ?
と、何かの単語に桜をくっ付け、ブツクサ言いながら、そこらに落ちている桜の花びらを拾っておられる…
「食べますか?」
「食べる?」
「いえ…」
真顔で応えられてしまいました…
「桜吹雪いってみよー♪」
スカートに溜めた花びらを…
「お待ち」
「え?」
「黒くて硬いのとか、茶色くて尖ってるモノが1割ほど…」
いくら桜を冠し、ほんわかになってはいても、物質的に混ざってるモノは痛い…
「バレたか…」
わざとかいっ!?
「ほんわかすれば忘れるかな~…って♪」
”♪”じゃねぇ…
が…
「…あ」
「ん?」
そんな、スカートに花びらを溜めた(擬似)乙女ちっくな姿を見て…
「…桜大根…」
「…」
「…はっ!」
「根元に埋まりたいかーっ!」
「お、お許しをっ!」
混ざっていたモノの比率が逆転し、襲いかかってきた…
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