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No.475「変わりゆく街の風景と変われない心の風景と」

No.475[変わりゆく街の風景と変われない心の風景と]今日もバスの進みは遅かった。
「また掘り返してるよ…」
2車線の通りは、片側が工事の為、1車線となっていた。ヘルメットを被り、赤い棒を振る人たちの連携プレイ。
年末になると道路工事が加速的に増大するのは世の常なのだろうか?しかし、今年は例年とは少し様子が違っていた。
「水道管…?電話線?」
その工事中の通りの横には新築中のマンション、道路整備のためではなく、そっちの工事のためだった。
「あれ?ここ前何があったっけ?」
よく通っていたハズの道なのに、いざ思い出そうとすると、正確に頭に浮かんでこなかった。確か何かの町工場みたいな建物だったような気もする…。
「最近、多いからねぇ…」
他へと目を移せば、まだ鉄筋が剥き出しの建造物や、シートで覆われた建物、分譲中の垂れ幕の下がったマンション…いつの間にこんなにも変わっていたのか?
もちろん全く気付いていなかった訳でも無いのだけど、改めて見直してみると”いつの間に?”という所があちこちにあった。
「私はどうなんだろう?」
ふと呟く。
自分が意識していなくても、周囲はどんどん変わっていく。
それは変えられるモノの意志なのか判らないが、人が変えているのは確かだ。
でもそれは逆に考えると…
「変わらないといけない…のかな?」
降り立った自分の家の近く、既に辺りは夕暮れ時。
立ち並ぶ木々でさえ、季節によって変化を遂げる。私は装いは変えているだろう、しかし、本当の変化というものをここ最近意識していただろうか?
「周りのほうが先に変わっちゃうよね…」
じゃぁどうするの?と自問しても、ただループに陥るだけだった。
もう今年も終わる、同じように時は巡っているように見えるが、それは自分がその視点でしか見ていなかったせい、明日の朝、窓の外に大きな建物が視界に入るようになったとしても…私はそれに気付けるのだろうか?
”こつん”
自分で自分を小突き、頭を振る、何度そんなコトを繰り返してきたかも忘れてしまってるかもしれない。
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