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No.542「人生前向きつんのめり」

No.542[人生前向きつんのめり] 夏休みの到来、子供や学生には長期のお休みである。
遊びまくるもヨシ、一夏のケイケン♪をするもヨシ…
始まったばかりだ、これからスケジュール立てたって、1ヶ月位は余裕がある、
全くもって…
「恨んでやる…」
「え?」
「もとい、羨ましい…」
「えっへん♪」
胸はって自慢せんでえぇっ!
"いいだろ〜♪"的な笑顔か…ふ、俺だって昔は…昔は…
(昔過ぎて思い出せなかった)
「ところで…」
「はいはい?」
「制服ですか…」
「…」
あ、固まった…
夏休みなんだし、天気もイイんだし、もっと夏のお嬢さんっぽい格好すりゃいいのに、きっちりかっちり学生服とな?
(夏のお嬢さんの格好には色々ありそうだが…)
「…まだ夏物出してなくてぇ〜…」
1日24時間、毎日制服では無いハズでそ?帰宅時、祝祭日は普段着でそ?
「制服ですか…」
「…ほ、ほら、9月まで着なくなるから〜…」
着納め的な?登校日とか無かったっけ?
「制服ですか…」
「…ら、楽なんだよね〜…」
そら日常着慣れてるからってのはあるだろうが、重く無いか?カバンまで持ってるぢゃないですか?
「制服ですか…」
「…」
「制服ですよ?」
「…」
「制服ですね?」
「はぁっ!!」
後掃腿をひらりとかわしてみた♪
が…そのまま後ろの木に激突していた…
「…てて…」
「甘いね♪」
「甘いのはチミだ…」
「え?」
「やーい、補習♪」
かいしんのいちげき
後掃腿のポーズのまま立ち上がれなくなっていた。
"夏休み早々で悪いが、(机と)デートしてくれ♪"
と、担任から言われたらしい、御愁傷様…
「ま、前向きになろうと思ってたのに…」
胸張った位ではどうにもならん現実だ。
「何が悪かった?」
「…\(^o^;)/」
笑いながらの涙目、そして口が金魚のようにパクパクと…
その位嬉しい量だってコトだ。
「(息を吸いながら)すー…(項垂れてみる)ガク…」
「(^_^;)」
「(小声で呟く)ぶつぶつぶつ…り?」
「ヽ(;_;)丿」
発した言葉が矢印になって体を刺しまくってるように見える(漫画的表現)
実は日頃からこやつの勉強は見てやってたりしてたんだが、その場では理解出来たようなつもりでいて、その後の応用が全くだったみたいだ。
「だから、式の展開を解くならノートの1ページを埋める位しつこく書き込みなさいと…」
両辺の符号移動なんかは、それこそ1行1行しつこくやるべし、式の右辺に即答えを書くような解法は絶対にダメだ。
「何事もやれば出来るようになると…」
「…\(^o^;)/」
その場で盆踊りを舞い始めたが、足元が覚束無いでいる。
「予定は?」
「い…1週間…」
7月終わるでねーの?
「あぁっ!まだ仮縫いしか終わって無いし、ネームしか上がってないしっ!」
「…は?」
「補習に1週間も取られるなんてっ!」
「…」
「宿題だって、た〜んと出てるのにっ!」
振り上げた拳と、仁王立ちで叫ぶその姿が、(日差しのせいか)だんだん白くなっていくかに見えた…
「格好イイな…」
「どこがーっ!」
こいつの夏休みは宿題と補習と、そして締め切りで全消化か…
ある意味、有意義過ぎるかもな…
(あ、締め切りは毎年恒例か…)
と、今度は意気消沈し、頭の上に縦線をいっぱい生やし…(漫画的表現)
「…手伝って…」
「はい?」
「私の補習中に、お裁縫と、ベタと、トーン貼りしといてっ!」
突き出されたバッグには、ノートや教科書ではなく、ネーム原稿としつけ糸だらけのカラフルな生地の束がっ!
「ペン入れ終わってないぢゃねーかっ!」
「入れてっ!」
「針と糸なんざもっと扱えねぇっ!」
「刺してっ!」
その原稿と生地の奥に宿題らしき印刷物も見え隠れしてるしっ!
「何事もやれば出来るようになるっ!」
し、しまった!返されたっ!
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