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No.536「いつまでも…いつまでも…」

No.536[いつまでも…いつまでも…] 春の風が河原を通り抜ける…
辺りに遮るモノはなく、お日様を全身で受けられる…
お気に入りの場所…

それでも色々変わったトコロはあって、
「スーパーが無かった」
「道路は舗装されてなかった」
「高速道路の土台なんて無かった」
「水飲み場に壁なんて無かった」

細かいトコまで見渡せば、他にも色々あるだろう。
そして今、大きく変わろうとしているのが…

"すや〜♪"

暖か過ぎて眠ってしまう…

「あー、やっぱりここにいた」
遠くから声がする、聞き慣れた声、いつも聞く声、近づいてくる声…

「ね、この後どっか行こってみんな言ってるんだけど…」
"すや〜♪"
「…」
"すやすや〜♪"
「…犯人は」
"やす〜♪"
「…」
"…"
「…起きてるね?」
「…う…うん」

「好きだよね?ここ?」
「暖かいんだもーん」
私の姿が見えない時は、図書室かここを探せばほぼ確実。
「ここも寝転べなくなるのかな?」
私たちが卒業して、この学校からは生徒がいなくなる、この1年間は私たち3年生しかいない1年だった。
「卒業しちゃうんだし、そもそもダメだよね」
そして閉校する学校…校舎の1フロアが1年毎に丸ごと静かになっていった…

「そう言えばこの間…」
「うん?」
「むか〜しの卒業生がやってきて、校舎の中を遊び回ったって…」
創設当時の卒業生だとか…私たちと同じ位、あるいは上のお子さんをお持ちの年齢とか…
後ろの校舎がまだ無くて、木造の建物があったとか無かったとか…
「…遊び…」
「…何したんだろうね?…」
詳しくは聞いてないけど、当時の先生も呼んで、授業してもらったらしい。
歳月を経ても、変わらずにそうやって同じ場所に集まれるって…
「なんか羨ましいな…」
「いいね〜」

探しにきた友達も、いつの間にか私と同じく寝転がっていた。
変わって行く周囲と共に、ここも何かに変わり、私たちも変わるだろう…
変わらずにおけるモノを、私は…

「で、どこ行く?」
「いつもの喫茶店…」
「いつも過ぎるじゃないのーっ!?」
「制服で行けるの最後だよ?」
「いつでも着て行けばいいじゃない?」
いや、それダメでしょ?
「需要と供給♪」
何のっ!?
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